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居飛車党にとって『石田流』対策はいらない?


最近の私の将棋に関する情報は、将棋連盟モバイル+αですので情報が少ない分、逆にリアルタイムで活躍されている棋士の傾向がわかりやすい面もあります。

渡辺二冠、羽生二冠、佐藤九段、郷田九段、そして振り飛車党の久保二冠の御活躍が目立つような気がします。


久保二冠の最近の将棋を拝見していると、序盤戦における、少しずつ工夫を凝らした作戦が印象に残ります。

「工夫を凝らした・・・」 という表現で書かせていただくと、積極的で前向きなイメージを感じますが、それは同時に、現在の状況の苦しさの裏返しではないか?と感じる部分もあります。



上記を思った理由は次の2点です。


① 将棋界全体で純粋振り飛車党が少ないと思われること

② 今の振り飛車党にとって選べる戦型は、厳密に言うと 『ゴキゲン中飛車』 しかないのではないか?



①について、タイトルホルダーと順位戦A級リーグのメンバー構成で考えてみます。

現在のタイトルは、渡辺二冠、羽生二冠、久保二冠、森内名人で分け合っていますが、久保二冠以外は、基本的に居飛車を指される棋士です。

またA級リーグ10名の中でも、久保二冠以外は、基本的に居飛車を指される棋士です。


現在の序盤の研究は、大変シビアなものがあります。

そのため極端な表現かもしれませんが、久保二冠以外のトップ棋士(居飛車党)が徹底した対振り飛車の研究を重ね、その知識や経験の集積・体系化がどんどん厚みを増していくことをイメージすると・・・ ゾッとするものがあります。

対して迎え撃つ振り飛車側は、極端な少数派です。


②について、これも少し極端な表現かもしれませんが、趣旨としては 「現在の振り飛車は、居飛車穴熊に組ませたくない、ということが基本方針になっている」 ことを基点としました。


角道を止める三間飛車、中飛車に対しては、基本的に居飛車穴熊に囲えます。

一時期、居飛車穴熊対策として猛威を振るった四間飛車の藤井システムも、居飛車側の穴熊&急戦の併用作戦に苦戦を強いられている現状だと思います。

その他の振り飛車として向かい飛車もありますが、基本的には居飛車側に▲2五歩と突いてもらわないと、向飛車にすることができません。

佐藤九段や藤井九段の将棋で印象に残っている、角交換型の振り飛車もありますが、サンプル数がまだまだ少ないと思われます。



現在は 『石田流&ゴキゲン中飛車の併用』 が主流ではないかと思います、という風に

つい最近のブログでも書かせていただいたのですが、同時にふと思ったのは

「居飛車の出方によっては、石田流は無理なんじゃないか?」ということでした。



初手2六歩 2手目8四歩




居飛車側が初手に飛車先の歩を突くと振り飛車側は石田流を選択することが出来ず

石田流&ゴキゲン中飛車の併用とは言っても、中飛車しか指せなくなると思います。  




初手2六歩-5二飛 2手目8四歩-5八飛



補足図ですが、居飛車側が初手に角道を開けると振り飛車側は石田流を指すことが出来ます

(激しい変化になりやすい戦型でもありますが)



7六歩~△3二飛 △3四歩~▲7八飛


今までの文章の趣旨は『現在の振り飛車党は居飛車穴熊に組まれたくないので、石田流&ゴキゲン中飛車を併用する作戦を主軸においている』と書かせていただきました。


しかし居飛車VSゴキゲン中飛車について厳密に言うと 『ゴキゲン中飛車は、角道を止める振り飛車よりも居飛車の穴熊に対して良形に組めるor作戦の自由度が高いと思われるが、居飛車側も穴熊に組めないことはない』 ということも言えると思います。


第36期棋王戦挑決 広瀬-渡辺 第52期王位戦リーグ白組プレーオフ 村山-羽生
左図は、2011.1.6 第36期棋王戦挑戦者決定二番勝負第2局 ▲広瀬章人王位-△渡辺明竜王/右図は、2011.5.28第52期王位戦リーグ白組プレーオフ ▲村山慈明五段-△羽生名人(肩書・段位は対局当時)  



プロの実戦を(私の範囲で)見ている限りでは 『角道を止めない形でスタートした石田流』 に対して居飛車側は、ほぼ穴熊には組めない、と見ても良い様な気がします(▲7六歩△3四歩▲7五歩スタートの石田流に対する居飛車側の持久戦策は、ほぼ左美濃です)
 

しかし前述のように居飛車の出方によっては、石田流を回避できます。



今までの内容を整理すると、居飛車側の立場としては


・ VS三間飛車、(角道を止める)中飛車 ・・・ 穴熊に組める

・ VS四間飛車 ・・・ 穴熊&急戦の併用策を準備しておけば、勝率が良い

よって三間飛車、中飛車、四間飛車については、対策済みと考えて良い(穴熊に組めれば何とかなる)

・ 向飛車、角交換振り飛車 ・・・ サンプル数も少ない/出現頻度も少ない戦法なので、実戦例をベースに出たとこ勝負。でも基本的に居飛車の勝率が良いはず

・ 石田流 ・・・ 回避できるので対策を考える必要がない


となり、居飛車の振り飛車対策は、ゴキゲン中飛車対策1本に絞れば良い、と考えることも出来ると思います。



あくまでも私素人の独断と偏見ですが、渡辺竜王の将棋を拝見していても 『対振り飛車は、基本的にゴキゲン中飛車対策だけを考えておけば良い』 という思想があられるように感じます。



現在の将棋界で純粋に振り飛車だけで戦い抜くことは、相当厳しいことのように感じました。

藤井九段や鈴木八段が、居飛車を多用するようになった理由も何となくではありますが、わかった様な気がします。



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