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第61回NHK杯将棋トーナメント準決勝▲渡辺竜王△久保二冠





この前の日曜日、NHK杯の準決勝を録画して観戦しました。


▲渡辺竜王△久保二冠の対局の場合、超速▲3七銀戦法 vs ゴキゲン中飛車が予想される第一感ですが・・・ 本局の久保二冠の作戦は立石流でした。




第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-1 




「居飛車穴熊には簡単に組ませない振り飛車」 これが久保二冠の振り飛車の前提になっていると思います。


そのため早石田・ゴキゲン中飛車と共に、立石流も穴熊に組ませない流れに沿った戦型選択と感じます。


対する渡辺竜王は「その時々での勝率が良い戦法・対策」を徹底して用いる印象が、他の棋士よりも強く感じます。


渡辺竜王は確率重視の戦型選択と同時に「ここ一番」という大勝負では、最近の情報戦の盲点を突くような/自分は研究しているけれども前例が少ない、というような作戦を採用してくるのも特徴ではないかと思います。




第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-2



私の中で後手番の立石流という戦法は


①立石流は低い陣形を活かして飛車交換を狙うのがポイント(⇔角には弱い陣形)

②立石流対策として、本局の先手のような「玉頭位取り+右金を4九(6一)に待機させる」作戦が出現。そのため不用意に飛車先の歩を交換にゆくと▲7四歩(△3六歩)と玉のコビンを突かれる反撃が厳しい

③ただし、玉頭位取り+右金を4九(6一)に待機させる作戦は、カウンター気味の作戦。よって後手番の立石流であれば千日手を狙い自陣の駒だけ動かす(命がけですが・・・)


上記を踏まえた「死に物狂いで千日手を狙いにゆく作戦」という印象です。




第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-3



本局では久保二冠が△5四歩と突いたので▲5五歩から戦いが始まりました。


もし久保二冠が△3一金~△3二金を繰り返したらどうなったんだろう?

という疑問はあります。


しかし渡辺竜王が先手番を持って本局のような陣形を採用したということは、具体的な打開策のプランがあったものと思われます(あるいは短い持ち時間の将棋ですので、いったんは前例に基づいた悪くならない手順を指し、持ち時間を消費せずに千日手になるのであれば可とする、という考え方だったかもしれません)




第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-4



▲9五歩の辺りが本局のクライマックスだったように思います。



第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-5 



個人的には「守備駒の銀を剥がして/桂馬を外して自陣の脅威を緩和する△6五銀が指せた」局面は、久保二冠が勝ちの雰囲気を感じていました。


何となくではありますが▲9四歩を指した渡辺竜王は、元気がないような気もしました。



第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-6



△6七銀以降の本譜の順は、先手玉が打ち歩詰めで逃れていたようです。

△6七銀以降、本譜とは違う順で詰みがあったかどうかは、わかりません。



解説の谷川九段は△6七銀の所で△7七銀もあるかもしれない

とおっしゃっていました。


私も考えてみましたが、7七の地点で精算して△7六飛と打った局面は

恐らく先手玉が詰んでいます。



第61回NHK杯テレビ将棋トーナメント渡辺竜王-久保二冠-7 


▲8八玉には△7九銀。右側に逃げていく▲6七玉には△5六銀打~△5七銀打/▲6八玉には△5六桂、という感じで、4八の地点に逃がさないようにすればわかりやすいと思います。


渡辺竜王は「鬼門」の準決勝を突破しての決勝進出です。






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