スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

実力序列と年功序列のバランス


将棋の大会が近いこともあり、久しぶりに「週刊将棋」を買いました。数年前までは移動で電車に乗る際は、必ずといっていいほど、駅の売店で購入していました。最近は「店に居ることが多く移動が少ない/ネットの情報が充実している」という理由で、週刊将棋を買うことがありませんでした。

今までと同じように、詰め将棋→次の1手→棋譜→読みモノ、という流れで目を通していたところ、少し興味を惹かれた部分がありました。



席次と年次



写真の上部に書かれている「渡辺が先に着座し上座で待つ。羽生があとから入室」という部分です。一見何気ない文章で、通常であれば意識に残らなかったと思います。

恐らくですが、少し前にA級順位戦1回戦の谷川九段と渡辺二冠の観戦記を読む機会があり 「早めに対局室に入った渡辺はサッと上座についた。谷川は20歳以上年長の大先輩で十七世名人資格保持者だが、席次は竜王の渡辺が上位。先に来たのも気遣いのうちだろう」 という文章を読んでいたからだと思います。


勝負師の世界であるプロの将棋界は 「その時々で1番強い者が1番偉く、1番高いお金を手にすることができる」 というのが基本原理であり「年功序列」ではなくて「実力序列」であると思います(そうあって欲しい)

現在のプロ棋界で公式の序列1位は渡辺明二冠(竜王・王座)で、2位が森内俊之名人です。そして恐らく3位が羽生善治二冠(王位・棋聖)です。

渡辺二冠はタイトル戦における「挑戦者」という立場以外では、ほぼ全て「上位者の立場での対局」になります。

プロの対局で「上位者」は ①上座に座り ②駒箱を開け ③「王将」を5九(5一)の地点に最初に据える、ことが原則です ※上位者が「王将」下位者は「玉将」を持ちます。


渡辺二冠の 「2008年1月29日のブログ」 「順位戦における羽生四冠と中原前名人との間の上座事件」 「谷川名人と加藤一二三九段との間の席次問題」 など、相手の年齢や実績に気を遣ったり、考え方の違いやちょっとした行き違いによる席次問題は、たびたび起こってきました。

個人的には「師匠と弟子の対局の場合は、師匠が上座に座る」ケース以外は、シンプルでわかりやすい実力序列に基づき、例外を認めないルールが良いように思います(現在は、かなり明確化されていると思います)

谷川九段戦における渡辺二冠が先に対局室に入っていた、という行動について、渡辺二冠は何も意識せず、たまたま谷川九段よりも先に対局室に入られていただけかもしれません。また実力最重視の世界であるならば、先輩を立てる気持ちも勝負にはマイナスになるのではないか、という考え方もあるかもしれません。

私的には通常2人以上で集まるような場合では、役職が下の者や若い人間が先に来て待っているというのは、上司や先輩を立てる意味を含む慣習だと思います。ですので 「実力序列のルールには従う+決まりごとではない慣習的な部分で先輩を立てる」 というのは観戦記にもあったように、渡辺二冠のさりげないバランス感覚を感じました。

※上の写真(王座戦)については、渡辺さんがタイトルホルダーで、より強い絶対的な立場ですので、先に対局室で待つ形になったのは、たまたまだったと思います。



スポンサーサイト

非公開コメント

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリーメニュー
リンク
検索フォーム
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

プロフィール

じょっぱり

Author:じょっぱり

津軽生まれ。普段の日々を、のんびり綴っていきたいと思います。

QRコード
QR
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。